日々の萌えを叫びます。そのとき思ったことをつれづれに 。 過去の記事を整理しました。<091003
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Posted by 睡 (sui)
 
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空色勾玉 / 荻原規子

空色勾玉

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ひとりは「闇」の血筋に生まれ、
輝く不死の「」にこがれた。

ひとりは「光」の宮の奥、
縛められて「」を夢見た。

空色勾玉

ずっと文庫化を待ってた作品でした(なったのは新書版でしたが)。
発売日に買って、昨日やっと読み終わりました。読み終わって『白鳥異伝』を買いに本屋さんへ行ったらもう『薄紅天女』が出てた、なんていう遅れっぷりでしたが(汗)
久しぶりに読んであらためてこの物語の美しさに感激。淡々とした文章に思えるのに、古代日本の情景が鮮明に描かれていて、そこに生きる人々の命の躍動をリアルに感じさせてくれます。ちょっと面白すぎたので、コレを書いている今もまだまだ興奮冷めららずという感じ。

あらすじ:
国家統一を計る輝の大御神とそれに抵抗する闇の一族との戦いが繰り広げられている古代日本の「豊葦原」。ある日突然自分が闇の一族の巫女「水の乙女」であることを告げられた村娘の狭也は、あこがれの輝の宮へ救いを求める。しかしそこで出会ったのは、閉じ込められて夢を見ていた輝の大御神の末子、稚羽矢。「水の乙女」と「風の若子」稚羽矢の出会いで変わる豊葦原の運命は・・・。
(amazon.com レビューより)

'88年に児童書としてハードカバーで発行されて、17年の時を経て新書になったというご長寿(?)作品です。私自身も約8年ぶりに読み返しましたが、やっぱりいいものはいつ読んでもいいものなんですねー。この素晴らしい物語がずっとずーっと未来まで語り継がれて欲しいと思います。

神と人が共に生きていた時代、永遠に変わらぬもの(神)と、移ろい巡るもの(人)との対立と調和――。この物語はもちろんファンタジー(創作)なのですけれど、読んでいると古代の日本ってこんな世界だったのかも・・・と思わせてくれる、素敵な物語です。
きっとはるか昔の日本では、神様はその存在を疑う余地もない程人々の身近にいて、それは自分たちとは相容れぬ恐ろしい存在でもあり、そして焦がれ敬うべき存在でもあったのでしょう。

稚羽矢の無垢で素直なかわいらしさったらもう言葉に表せないほどで、きゅんきゅんさせられっぱなしでした。彼が決して死ぬことのない「神」という無垢で無慈悲な存在から、狭也という人間に出会い、ともに過ごすことで、生きることと死ぬことを理解し、決してとどまることのない世界の美しさを知り、人としての情けを知って優しさを身につけ自分の意思で生きてゆく・・・。その劇的な変化には感動を覚えずにいられません。神という変化を必要としない絶対で完全な存在から、人という不完全なものに近づいてゆくその変化がこんなにも感動的で尊いものに思えるのは何故なんだろう・・・。

稚羽矢って何もかもが可愛くて可哀想でぎゅってしてあげたくなるんです。可愛い。可愛すぎるよ・・・!!!
私の中では3部作で一番愛しいキャラです。(決してかっこいいとはいえないのがまた可愛い子だとおもいます)一番かっこいいのは菅流(@白鳥異伝)でしょうか。

この世に、美しくないものなどひとつもないわ

そしてそのすべてが同時に醜いものでもある。世界は常に変化しているから、美しいままではいられないし、醜いだけのものも存在しない。
狭也が豊葦原にそう感じたように、この本を読み終わった後には、世界がきっと今までより美しく、愛おしいものに感じられる。
そんなすばらしい読後感を感じました。




勾玉3部作 : 『空色勾玉』→『白鳥異伝 上・下』→『薄紅天女』
4198506787空色勾玉
荻原 規子

白鳥異伝 上 白鳥異伝 下 薄紅天女
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Posted by 睡 (sui)
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[小説]  thema:児童文学・童話・絵本 - genre:小説・文学
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